自営業をしていましたが、経営難が原因で消費者金融から借り入れを繰り返し、気づけば借金が150万円になっていた相談者様の任意整理体験談です。
家族に内緒で借金をしているため、誰にも知られずに借金問題を解決したい、でも借金解決には自己破産しかないと思っている相談者様で、自己破産により自営業を続けられなくなると不安を持っている方でした。
しかし、任意整理を行うことで自己破産せずに、しかも家族に内緒で手続きをすることができた体験談です。
相談者 | 50代男性 |
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対象 | 消費者金融 3社 |
借入額 | 150万円 |
金利 | 15% |
毎月の返済額 | 60,000円 |
相談者様は自営業の方です。事業の売上が減少したことから経営難に陥り、消費者金融から借り入れを繰り返すうちに借金は150万円まで大きくなりました。毎月6万円の返済が厳しく、このままでは返せなくなるかもしれない、自己破産をするしかなくなるかもしれないという不安を持たれていました。自己破産をすることで事業が続けられなくなることを懸念していたのです。
また、売上が落ち、消費者金融から借金をしていることは家族には内緒にしているため、自己破産をすることで家族に借金のことを知られることも避けたいという考えも持っていました。
相談者様の状況を確認すると自己破産をせずとも任意整理で解決できることと判断しました。
自己破産をすることで借金はなくなりますが、一定以上の財産は処分しなければなりません。任意整理を行うことで借金額は減りませんが利息を免除してもらい、3年~5年での分割払いが可能になりますので毎月の返済額を減らすことができます。
自己破産の場合には裁判所を通したり、財産を処分する関係で借金のことを家族に知られる可能性が高いですが、任意整理の場合には消費者金融との交渉はすべて事務所が行います。消費者金融からの通知が自宅に届いたり、電話が相談者様に行くことがなくなりますので、任意整理をしたからといって家族にバレるという可能性は低いです。
任意整理を行う際には、最初に金融業者に対して受任通知を送り、同時に取引履歴の開示を求めます。
取引履歴の中にはいついくら借りて、いくら返したのかという今までの履歴がすべて記載してあります。この取引履歴を確認し、返済した金額を利息制限法という法律の金利で返済した場合の本来の返済額はいくらなのかを計算します(引き直し計算)。引き直し計算により本来返すべき金額よりも高い金額を返済していた場合には、差額は過払い金として返還請求できます。
対象 | 消費者金融 3社 → 2社 |
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借入額 | 150万円 → 100万円 |
金利 | 15% → 0% |
毎月の返済額 | 60,000円 → 28,000円 |
この案件では過払い金がありましたので、返還された分借金が減り、もともと150万円あった借金が100万円になりました。
さらに任意整理により金利をゼロにしてもらい、3年間(36回)での返済をすることになりましたので毎月の返済額は60,000円から28,000円まで減ったので無理なく返済することが可能になりました。
年利が15%である借金150万円を毎月6万円返済すると、完済には約3年かかり、返済総額は約185万円です。任意整理しなければ185万円返済しなければなりませんでしたが、任意整理をしたことにより返済総額は100万円になりましたので、85万円減額したことになります。
このように任意整理をすることで
という結果になりました。一方、任意整理をすることで信用情報機関に事故情報が登録されますので、いわゆるブラックリストに登録されている状態になりますので、ブラックリストから解除されるまでの数年間は借金をしたり、ローンを組んだりすることはできません。クレジットカードを使うこともできなくなりますので生活には多少の不便はあります。
しかし、今回のように任意整理をすることで
というメリットがあります。
借金問題に困った場合の解決策として自己破産が思い浮かぶことも多いですが、実際には自己破産以外での解決策もあります。借金の返済に困ったら弁護士や司法書士に相談することをおすすめいたします。
大学卒業後就職するも社会貢献できる仕事に就きたいと考え、法律職を志し、司法書士試験合格。合格後、大阪市内の事務所で経験を積み、難波にて開業。
杉山事務所では全国から月3,000件を超える過払い・借金問題に関する相談をいただいております。債務整理や過払い金請求の実績豊富な司法書士が多数在籍し、月5億円以上の過払い金を取り戻しています。