債務整理とは

日本信用情報機構(JICC)によれば、現在の日本で借入残高がある人は1,000万人以上に上り、さらに複数社から借り入れをしている人は350万人以上いるとのことです(2018年7月時点)。

多くの方が借金に苦しんでおり、少しでも借金を減らしたいと考えているかと思います。地道に返済を続けられればいいですが、多額の借金を抱えてしまった方はどうすれば良いのでしょうか。

借金返済に苦しんでいる方の救済措置としてあるのが債務整理です。債務整理の手続きを司法書士や弁護士に依頼することで貸金業者からの取り立てが止まり、苦しい借金生活から解放されます。

4つの種類がある債務整理

債務整理とは、借入金額や経済状況を考慮し、将来利息のカット、払いすぎた利息の返還、借金の減額、借金の免除などを行うことで借金から解放されるための手続きのことです。

債務整理には4つの手続きがあり、任意整理、個人再生、自己破産、特定調停のことをいいます。また、過払い金請求も債務整理に含まれ、債務整理の過程で過払い金が発生していれば取り戻すことができます。債務整理を行うことで精神的な負担も軽減されますし、将来への不安も解消されます。

借金のお悩みは、借金を0にしたい方や借金を減額して完済したい方、住宅は手放したくない方など、債務整理をおこなう方の状況や考え方によってさまざまです。ですので、借金を減額・帳消しにできるからといって、考えなしにすぐに手続きをおこなってしまうと、かえって自分を苦しい境遇に置いてしまう可能性もあります。それぞれのお悩みに適した債務整理がありますので、ご自身のお悩みに合った手続きを見つけましょう。

債務整理の種類と特徴

債務整理は1つではなく大きく分けて以下の4種類があります。

  1. ① 任意整理
  2. ② 自己破産
  3. ③ 個人再生
  4. ④ 特定調停

毎月の返済額を減らしたい方は任意整理、住宅や車などの財産を処分してもいいから借金を0にしたい方は自己破産、住宅を手放したくないが借金を大幅に減額したい方は個人再生、債務整理をする業者を選べて費用を安くおさえたい方は特定調停が向いています。

ただし、債務整理は非常に複雑ですので、ご自身で決める前に一度、司法書士や弁護士などの専門家にご相談することをおすすめいたします。債務整理についての相談料は無料ですのでお気軽にご相談ください。

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どの債務整理が最適か分からない方へ

自分はどの債務整理が適切なのかが分からないという方も多いと思います。下記の借金解決診断チャートをご参照ください。ただし、借金解決診断チャートは目安ですので、このチャートに当てはまらない場合でも債務整理ができる場合や他の方法を試せる可能性があります。

債務整理をご検討されている方は必ず、司法書士や弁護士などの専門家にご相談ください。

借金の解決方法診断チャート 借金の解決方法診断チャート

債務整理の流れ

上述の通り、債務整理には任意整理、個人再生、自己破産、特定調停の4つがありますが、どの手続きであっても最初に面談を行い、方針を検討いたします。債務整理とメリットとデメリットをご説明いたしますのでご不明点はご相談ください。

債務整理手続きの契約を締結し、受任通知を債権者(金融業者)に通知すると返済と取り立てがストップいたします。

当事務所で債権の調査、過払い金の有無、引き直し計算などを行い、和解交渉を行ったり、過払い金の金額次第では方針を変更し別の手続きを取ることもご提案いたします。

任意整理では過払い金請求ができる場合には和解交渉時に同時に行い、金融業者と話し合いの上、和解内容を決定いたします。内容に問題がなく、双方の合意が得られ、それでも借金が残った場合には返済を開始することになります。

債務整理手続きの流れ 債務整理手続きの流れ

任意整理

「借金の返済が苦しく見通しが立たない」、「債務整理をしたいが、保証人に迷惑をかけたくない」、このようなお悩みをお持ちの方に向いているのは任意整理です。

任意整理とは、裁判所を通さずに、借金の返済額や返済方法を交渉で返済可能な条件にする手続きのことです。裁判所を通さずに債権者と債務者で任意に交渉を行う方法ですので、家族や会社などに内緒で手続きすることができます。債務整理の中では任意整理が一番多いです。

利息制限法の上限金利(15%~20%)以上で返済をしていた場合は、引き直し計算をして払い過ぎていた利息分(過払い金)を元本に充て減額し、元本以上の過払い金は手元に戻ってきます。任意整理をする借金は選べますので、保証人がついている借金を除外することや、ローンが残っている家を守りながら借金の整理をすることができます。

任意整理は双方の和解が条件ですので、業者が和解に応じない場合は任意整理が不成立に終わってしまいます。最近では任意整理に応じない業者も増え、個人で任意整理をする場合は、ほとんどの業者が相手にしてくれないので司法書士や弁護士などの専門家に依頼しましょう。司法書士などの専門家に依頼した場合、和解が成立するまで取り立てがストップし、業者との交渉や書類などの作成は全て司法書士が代理で行います。

任意整理は債権者の都合で行います。そのため、貸金業者が応じる義務はなく、会社の方針で任意整理に応じないという貸金業者や任意整理に応じるが一括払いを求めるなどの対応をしてくる貸金業者も存在します。業者との対応は実績と交渉力のある専門家にお任せすることをお勧めいたします。

任意整理とは

任意整理とは

司法書士が金融業者と直接交渉して借金を減額します。お客様が直接金融業者と話すことはありません。

メリット・デメリット

任意整理のデメリット・メリット

金融業者からの取り立てがストップします!払いすぎていたお金があった場合、過払い金が戻ってきます。

お手続きの流れ

任意整理のお手続きの流れ

相談者様のお話を伺った上で司法書士が直接金融業者と交渉します。相談者様の個人情報が他人に知られることはありません。

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個人再生(個人民事再生)

「借金額を大きく減額したい」、「住宅は手放したくない」、このようなお悩みをお持ちの方に向いている債務整理は個人再生です。

個人再生(個人民事再生)とは、裁判所を通じて債務を減額してもらう手続きです。 裁判所に再生計画を提出し、それが認可されると原則として借金が5分の1に減額されます。そして、減った借金を原則3年(例外的に5年)の分割払いで返済していく、という形になります。

任意整理と比較すると減額幅が大きく、自己破産のように家や車などの資産を手放す必要もありません。ただし、手続き後も返済を続けなくてはいけませんので、きちんと完済できるような返済計画を立てて裁判所へ提出しなくてはなりません。債務整理の中で、個人再生はとても手続きが複雑なものですので、個人再生を行いたい場合には必ず専門家へ相談をするようにしましょう。

個人再生は債務が5,000万円までの方しか行うことはできませんが、この5,000万円の中には住宅ローンなどは含まれません。もしご自身が現在どの程度の借金があるのかが分からない場合にはお気軽にご相談ください。

個人再生とは

個人再生とは

任意整理と自己破産の長所を合わせた債務整理の方法です。住宅ローンを抱えている方にお勧めの方法です。

メリット・デメリット

個人再生のメリット・デメリット

自己破産と違い、家を手放す必要がありません。一方、手続き後はブラックリストに記載されます。

お手続きの流れ

個人再生のお手続きの流れ

相談者様のお話を伺った上で司法書士が裁判所に申し立てを行います。手続きはすべて専門家が代行します。

自己破産

「借金額が多く、どう考えても今後の返済ができない」、このようなお悩みをお持ちの方に向いている債務整理は「自己破産」です。

自己破産とは、裁判所で全ての債務(借金)を免除してもらう手続きです。 裁判所に破産申立書を提出して、支払いが不可能である(免責許可)と認められれば、税金の滞納などを除いたすべての借金の支払いをする必要がなくなります。

ただし、破産ができるのは支払い不能となった場合のみで、負債の額・収入・資産等の状況から総合的に判断されます。全ての人が自己破産できるわけではなく、状況次第では自己破産できない、ということもございますのでご注意ください。

また、自己破産は住宅や車なども手放す必要があり、借金に保証人がついている場合には保証人への影響がある場合もあります。ブラックリストに載るなど世間では悪い面ばかりが取りざたされる自己破産ですが、借金がなくなるというメリットは大きく、総合的に判断すると自己破産した方がよい、という場合も多くあります。

借金がどうしても払えないという方は一度、司法書士や弁護士などの専門家にご相談ください。自己破産をしたらどうなるのか、自己破産後も生活はできるのか、自己破産のデメリットなどをしっかりご理解された上で手続きをとる事が重要です。

自己破産とは

自己破産とは

相談者様(の代理人)が債務を返済不可能であることを裁判所に申し立て、負債を完全になくす方法です。

メリット・デメリット

自己破産のメリット・デメリット

あらゆる借金を払う必要がなくなります。一方、手続き後は一部を除きすべての財産を失います。

お手続きの流れ

自己破産のお手続きの流れ

相談者様のお話を伺った上で司法書士が裁判所に申し立てを行います。手続きはすべて専門家が代行します(本人の面談を除きます)。

特定調停

「手続きをする業者を選びたい」、「債務整理の費用を抑えたい」、このようなお悩みをお持ちの方に向いている債務整理は「特定調停」です。

特定調停とは、払いすぎた利息を借り入れの当初までさかのぼり、正しい利息に引き直すことで残債務を確定させ、裁判所を介して債権者と返済方法の協議をする手続きです。

ただし、特定調停では原則として3年以内に完済しなければなりません。任意整理と似ていますが、裁判所に申し立てをするという点で任意整理と異なります。

特定調停とは

特定調停とは

相談者様(の代理人)と金融業者が裁判所内で話し合い、お互いに納得した上で、今後の返済方法などを決める方法です。

メリット・デメリット

特定調停のメリット・デメリット

裁判所で手続きをするので、不当な要求をされることはありません。一方、手続き後に和解調書が作られますので、確実な返済が要求されます。

お手続きの流れ

特定調停のお手続きの流れ

相談者様のお話を伺ったうえで司法書士が裁判所で金融業者と交渉を行います。手続きはすべて専門家が代行します。

過払い金請求でお悩みの方はお気軽に無料相談をご利用下さい。

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債務整理のデメリット・メリット

債務整理は任意整理、自己破産、個人民事再生、特定調停に分かれており、それぞれの債務整理によってメリットやデメリットが異なります。共通するデメリットはブラックリストに載ってしまうことですが、手続き次第ではブラックリストに載らずに手続きを取ることができる場合もあります。

任意整理は毎月の返済額を減らし、周囲に秘密で手続きができます。自己破産は全ての借金を0にできますが、官報に住所氏名が掲載され、免責決定まで一定の職業につけないというデメリットもあります。個人民事再生は借金の大幅な減額ができ、住宅や車を手放さずに手続きができますが、官報に住所氏名が掲載されてしまいます。ただし、個人民事再生は返済継続可能な収入がないと手続きができません。特定調停は手続きをする業者を選べることが特徴です。しかし、業者が特定調停に応じない場合は不成立に終わり、裁判所に行かなければなりません。

どの手続きが一番適切か、どの手続きをしたら今後の生活の立て直しができるのかなどご不明点はお問い合わせください。

任意整理(債務整理)は何回でもできるのか?

過去に任意整理をした方が再び任意整理をすることは可能です。任意整理は借主と貸金業者の自由契約ですので、法律での縛りはなく両者の合意があれば回数に制限はなく何度でも任意整理をすることができます。

ただし、任意整理は貸金業者が受け取れるはずの利息金や遅延損害金を免除してもらう手続きですので、通常1回目の任意整理が業者のギリギリ妥協できるラインです。

家族に内緒の借金をバレずに債務整理する方法

「家族に心配をかけたくない」、「借りてもこっそり返せば大丈夫だろう」など、家族に内緒で借金をしていて返済が苦しい方がバレずに債務整理をする場合は任意整理がおすすめです。

債務整理をしたことが家族にバレてしまう原因は主に利用明細書と貸金業者からの連絡の2つです。利用明細書は自分で処理すれば、家族にバレる心配はほとんどありませんが、返済などが遅れた場合などにかかってくる貸金業者からの連絡は未然に防ぐことができません。しかし、任意整理を専門家に依頼すると貸金業者からの連絡を止めることができます。依頼時に「家族には内緒で任意整理をしたい」としっかり伝えましょう。

債務整理後は住宅ローンや車のローンは組める?

任意整理や自己破産などの債務整理をした場合は、ブラックリスト(信用情報機関)に事故情報として登録され、新たな借入やクレジットカードの作成ができなくなる可能性が高いです。

ブラックリストに登録された事故情報はローン会社が審査をするときに必ず確認します。そのため、ブラックリストに登録されてしまうと事故情報が削除されるまでの約5年間、住宅ローンや車のローンを組むことは難しいです。

ただし、ローン会社によって審査の基準は違いますので、ブラックリストに登録されていても、審査次第ではローンを組むことができたというケースもあります。

  • 代表司法書士
  • 杉山一穂

大学卒業後就職するも社会貢献できる仕事に就きたいと考え、法律職を志し、司法書士試験合格。合格後、大阪市内の事務所で経験を積み、難波にて開業。

杉山事務所では全国から月3,000件を超える過払い・借金問題に関する相談をいただいております。過払い金請求に強い司法書士が多数在籍し、月5億円以上の過払い金返還実績を上げています。

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