保証人のついている借金を過払い金請求するときの注意点

すでに完済もしくは返済中の借金について、現在法律で制限されている年利20%を超える利息を払っていた場合に発生する可能性があるのが過払い金です。そして、過払い金(払いすぎた利息分)を返還請求する権利が借り主にはあります。

ですが、この過払い金請求の基礎となる元の借金をする時に、保証人をつけているケースでは彼らに迷惑が及ぶことがあることを忘れてはいけません。

今回は保証人がついている借金を過払い金請求する時に考えられるトラブルの注意点を詳しく説明していきます。

また、借り手が経済破綻したり行方がわからなくなったりしてしまった場合に保証人が借金返済を代行したときでも過払い金請求ができるのかについても、あわせて説明いたします。

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完済した借金に保証人がついていた場合

借金を完済している場合には、保証人は無関係とお考えください。

借金を完済している場合は保証人に迷惑がかからない

完済しているため保証人には関係がありません。

契約時に保証人を立てていても、過払い金請求した時点で既に完済している場合では、全く保証人に迷惑がかかることはありません。

完済、つまり借金返済が終了した時点で保証人は役目を終えるため、過払い金請求されたとしても無関係です。余計な連絡がいくことも、保証人の信用情報に関わることも皆無なので安心してください。

返済中の借金に保証人がついていた場合

借金を完済していた場合とは対照的に、借金を返済している最中の場合には、保証人がかかわってきますので注意が必要です。

借金を返済中の場合は注意が必要

返済中の時は、どんなケースでも必ず保証人に迷惑がかかります。

問題になるのは完済分の過払い金請求ではなく、返済途中の借金への過払い金請求です。

計算上、残り借金が過払い金と相殺されてゼロになる場合でも、過払い金が残りの借金を上回り手元にお金が残る場合でも、必ず何らかの影響が保証人にでます。

さらに、代理返済の催促が保証人にいってしまいます。

返済中の借金を過払い金請求すると、貸し手である金融業者は返済の催促が難しくなる借り主ではなく、保証人からなんとか満額返済してもらおうとします。そのため、請求された時点で保証人に「本人が返してくれないから代わりに返済してくれ」という催促の連絡がいってしまいます。

しかもその返済は分割ではなく、一括での請求になってしまうことがほとんどですので、お世話になった保証人に多大な迷惑をかける結果になってしまいます。

借金を完済するか保証人と一緒に過払い請求をする

完済さえしていれば、保証人と過払い金請求は無関係です。ですので、残っている借金が少ない額の場合は、思いきって過払い金請求の前に全て返済しておくのがもっともシンプルで、完全に保証人への迷惑をなくす最高の一手です。

とはいったものの、残っている借金の額が多かったり請求時点で経済的に余力がなく、完済が難しいというケースも少なくありません。こんな時は、いっそのこと保証人に全てを打ち明け相談し、保証人ともども過払い金請求の手続きを進めた方が良いでしょう。

そうすれば、貸金業者と保証人との間に「過払い金」の存在が関わってきて、一括返済を催促するような事態になってしまうことを防ぐことができます。ただし、契約者と保証人が同時に過払い金請求をすることを個人で進めるのは非常に難しいことから、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、依頼をした方が懸命だと考えます。

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連帯保証人でも過払い金請求は可能か

保証人と連帯保証人の違いについて

どちらも元の借り主が借金を返済できなくなった時に、代わりに返済する義務を持っているので借金が残っている過払い金の請求時に、迷惑がかかる点は同じです。

ただし、保証人には返済が止まり業者から代行返済の催促が来たときに、「本人に請求してください」と意見する権利(抗弁権)や、借り主にまだ財産が残っているときには財産を差し押さえるなどの強制執行を主張する権利があります。

一方、連帯保証人には抗弁権も強制執行を主張する権利もないため過払い金請求時にかかる迷惑が大きくなるのはもちろんですが、そもそも既に借り主が返済しておらず、連帯保証人が返し続けているというケースもあります。

過払い金請求が発生することの多い、消費者金融との契約時求められるのは通常、連帯保証人です。

連帯保証人でも過払い金請求は可能

もし、連帯保証人として返済していた時期があり、それが利息制限法の上限金利を上回るグレーゾーン金利時代のものであるなら、借り主でなく連帯保証人の立場でも過払い金の返還請求ができます。

また念のため付け加えると、抗弁権などの権利を行使せず素直に業者の催促に応じて借り主に代わって借金の残りを返済した保証人も、同じように過払い金請求ができます。

過払い金発生のタイミングで請求権利者が変わる

保証人が返済を開始した時点で既に過払い金が発生している場合

借り主が借金の返済をはじめ、ある時点で破綻し返済できなくなったとします。保証人が返済を引き継ぐことになったこの時、払いすぎた利息分が残った借金を上回り、すでに過払い金が発生していた場合、このタイミングであれば、借り主と保証人の双方にそれぞれの返済期間に対しての過払い金請求の権利が発生します。

保証人の返済開始時点ではまだ借金が残っている場合

一方、保証人が代わって返済し始めた時点では払いすぎた利息分を差し引いても借金が残っていて、数年後ようやく払い過ぎた利息分が残った借金を上回り、事実上の過払い金が発生したケースでは、借り主が破綻する前にいくら利息制限法で定めている金利で返済していても、借主に過払い金請求する権利はなく、保証人のみ過払い金の返還請求が可能です。

連帯保証人が借主の代わりにが過払い金請求できるか

当たり前ですが、返済していない期間に発生した過払い金を、元は自分の借金だからといっても請求することは基本的にはできません。

一方、保証人については仮に本契約者である借り主と連絡がとれなかったりしても、保証人が返済した分の発生が認められる過払い金については、借り主に連絡せずとも保証人だけで返還請求できます。

ただし、過払い金請求の最初の段階で開示される取引履歴に記載されるのは、あくまで借り主の個人情報に基づいた借金の返済情報だけですので、保証人が代わって返済したという証拠として、銀行の振り込み明細などを用意しておかねばなりませんので注意してください。

保証人に迷惑をかけず過払い金請求をしたい、または保証人の手を借りて借金を整理したいとお考えの方は、保証人とのトラブル防止に関わる案件の実績も豊富な、当事務所にぜひお任せください。

また、保証人として借金を肩代わりしたが、その過払い金の返還請求についてどうすれば良いかわからない。などという相談もこれまで多く解決しておりますので、合わせてお気軽にお問い合わせください。