不当利得返還請求権とは?

過払い金請求という言葉が浸透していますが、法的には不当利得返還請求といいます。

では何が不当利得なのか、なぜ不当利得なのかという疑問が出ることでしょう。

ここでは過払い金請求の法的根拠になる不当利得返還請求について解説いたします。

不当利得とは

民法第703条では「法律上の原因なく他人の財産又は労務によって利益を受け,そのために他人に損失を及ぼした者は,その利益の存する限度において,これを返還する義務を負う。」と定めています。

つまり、法律上正当な理由のない利益を受けて相手に損失を与えた場合には返還する義務があると定められています。

借金の返済をする際に利息も一緒に支払っていますが、この利息が法律で定められた金額よりも多い場合には正当な理由のない利益にあたり、相手に損失を与えているということになります。そこで返還すべき義務があるというのが過払い金請求の根拠となっています。

不当利得返還請求の要件

不当利得返還請求を行うことができるのは次の4つの要件をすべて満たした場合です。

  • 法律上の原因がない
  • 他人の財産または労務により利益を得た
  • 他人に損害を与えた
  • 利益と損害に因果関係がある

上記4つの要件を満たした場合には不当利益を受けたものは返還する義務があります。つまり、消費者金融には取りすぎた利息を返還しなければならないという義務があるということです。

逆に言えば、法律上の正当な理由がある場合、損害を与えていない場合、利益と損害に関連がない場合には返還義務は生じません。過払い金請求でいえば、法律上の正当な理由というのは利息制限法の上限金利(15%~20%)を守っているかどうかということになります。

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不当利得返還の範囲

このように不当利得を得たものは返還する義務がありますが、不当利益を受けとったのが善意なのか、悪意なのかで変換する金額が変化します。

善意とは法律上では「知らなかった」を意味し、悪意とは「知っていた」を意味します。

「善意により不当利益を受けた」は知らずに不当利益を受け取ってしまったと言い換えることができ、「悪意により不当利益を受けた」は知っていた上で不当利益を受け取ったと言い換えることができます。

当然、悪意により不当利益を受けた場合の方が返還額は多くなり、過払い金請求の場合にも基本的には消費者金融は「悪意により不当利益を受けた」というケースに該当します。

善意により不当利得を受けたケース

善意により不当利益を受けた、つまり不当利益であると知らずに受け取った場合です。

この場合には民法により現存利益を返還すればよいことになります。

遊興費で浪費した場合には浪費分を差し引いた金額(残った金額)を返還すればよいのですが、生活費に充てた場合や借金の返済などに使った場合にはそれにより自身の財産の減少を免れているため、生活費や返済額を差し引かない分が現存利益となります。

悪意により不当利得を受けたケース

悪意により不当利得を得た、つまり不当利益であることを知った上で受けとった場合です。

この場合には民法第704条に「その受けた利益に利息を付して返還しなければならない。この場合において、なお損害があるときは、その賠償責任を負う。」と定められています。

わかりづらい表現ですが、不当利益のすべてを返還する必要があり、さらに利息や賠償責任もあるということです。

過払い金請求では発生した過払い金に利息がついて戻ってくることがありますが、この利息の根拠になっているのが民法第704条になります。

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過払い金請求と不当利得返還請求

ここまででご説明したように過払い金請求(過払い金返還請求)とは、利息制限法の上限金利を超える利率の利息を支払った場合に生じた不当利得を返還してもらう手続きです。

超過した利息を借金元本に充当した結果、借金の元本が完済となっていれば超過した支払い分を貸金業者から返してもらえますし、借金が完済となっていない場合であっても生じた不当利得分の借金を減額することができます。

利息制限法を超える利率の利息を取っているということは法律上の原因がありませんし、すでに完済しているのにその後に支払った金銭を貸金業者が受け取る法律上の理由がありません。つまり、貸金業者が得た不当利得の返還を求める手続きが過払い金請求です。

前述したように不当利得には利息をつけて返還する義務がありますが、貸金業者に対して個人で交渉したとしても利息はもちろん、満額の過払い金を取り戻すことも難しいです。

そのため、杉山事務所のような過払い金請求の実績のある弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めいたします。

代表司法書士杉山一穂近影
  • 司法書士法人杉山事務所
  • 代表司法書士 杉山一穂
  • 大阪司法書士会 第3897号
  • [プロフィール]

大学卒業後就職するも社会貢献できる仕事に就きたいと考え、法律職を志し、司法書士試験合格。合格後、大阪市内の事務所で経験を積み、難波にて開業。

杉山事務所では全国から月3,000件を超える過払い・借金問題に関する相談をいただいております。債務整理や過払い金請求の実績豊富な司法書士が多数在籍し、月5億円以上の過払い金を取り戻しています。

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