Q.自己破産した後に過払い金返還請求はできますか?

A.自己破産をした後でも過払い金請求はできますが、現在はお金を取り戻せることは少ないです。

現在では自己破産をする際に過払い金があるかどうかを確認するので、今から自己破産をする場合、自己破産後に過払い金請求ができるケースは非常に稀です。自己破産した際に過払い金調査をしていなければ請求できる可能性はありますが、やはり例外的です。

2006年(平成18年)以前に自己破産した人は過払い金調査をしていない可能性が高いので取り戻せたかもしれないが。

原則、自己破産後でも過払い金請求はできる

同時廃止事件(破産管財人が選任されない自己破産)の場合、自己破産後でも過払い金請求はできます。

ただし、過払い金があることを知っていて、過払い金請求をせずに自己破産をした場合には財産を隠していたことになるので、自己破産後に過払い金請求をしても権利濫用、信義則違反として裁判所により否定されることがあります。

過去に過払い金を調査していない場合、過払い金請求できる可能性があります。

ただし、過払い金請求には時効がありますので、最後の返済から10年が経過すると請求ができなくなります。自己破産後に返済をする必要はありませんから、自己破産から10年以上経過している場合には過払い金を取り戻すことはできないということになります。

2007年以降の自己破産では自己破産手続きの中で過払い金調査をしている可能性が高く、2007年以前の自己破産では既に時効になっていることが多いため過払い金は取り戻せない可能性が高いです。

結果的に自己破産をした方が2017年以降に過払い金請求することは難しいといえます。

なお、少額管財事件で自己破産をした場合(管財人が選任された場合)には過払い金請求は難しいでしょう。

自己破産時点で過払い金が分からなかったか

過払い金請求が頻繁に行われるようになったのは2007年前後です。2007年以後に自己破産を行う場合には事前に過払い金があるかどうかを確認してから自己破産手続きをしていました。

反対に2007年以前に自己破産をした人は過払い金の調査自体をしていないことがあるので、過払い金の存在を知らずに自己破産をした可能性が高いです。

そのため、自己破産後に過払い金が発覚するということが起こりえました。

  • 司法書士法人杉山事務所
  • 代表司法書士
  • 杉山一穂

大学卒業後就職するも社会貢献できる仕事に就きたいと考え、法律職を志し、司法書士試験合格。合格後、大阪市内の事務所で経験を積み、難波にて開業。

杉山事務所では全国から月3,000件を超える過払い・借金問題に関する相談をいただいております。過払い金請求に強い司法書士が多数在籍し、月5億円以上の過払い金返還実績を上げています。

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