過払い金請求のご相談を多くいただいておりますが、「過払い金請求をするとブラックリストに載ってしまうの?」「過払い金請求すると信用情報に傷がつく?」というご質問をよく頂きます。
完済後の過払い金請求であればブラックリストに載ることはありません。また、現在借金を返済中でも、過払い金で借金がゼロになればブラックリストには載りません。
なにかと不安の声を多く耳にする過払い金請求とブラックリストの関係ですが、正しく知れば恐れることはありません。ブラックリストについて正しい知識を身につけ、過払い金請求をしましょう。
ブラックリストには様々な誤解があります。そして、過払い金請求をするとブラックリストに載るというのも誤った情報です。
過払い金請求をしただけでは信用情報に傷がつくことはなく、ブラックリストに載ることはありません。
ただし、例外的に借金返済中に過払い金請求し、借金の残りの方が過払い金よりも多い場合には任意整理を行ったことになり、任意整理をしたことが理由でブラックリストに載ります。
つまり、過払い金請求でブラックリストに載る条件は次の両方を満たすときです。
そもそも、ブラックリストとは何なのでしょうか?実を言うと、実際にブラックリストと言うリストが存在しており、そこに名前が載ってしまうというわけではありません。
クレジットカードを作ったりローンを組んだり消費者金融から借入れをした時に、利用者の「個人信用情報」が「信用情報機関」に登録されます。信用情報とはその人の名前や勤務先などの個人情報から、未婚・既婚などの属性、年収や借入れ・返済などの取引情報を記載したものです。
借金の返済が一定期間遅れたり、借金が返せなくなって債務者が債務整理を行うと、信用情報に「延滞」や「契約見直し」などのネガティブな情報が事故情報として登録されます。事故情報は返済能力に問題ありと判断される情報であり、
ブラックリストに載ると戸籍に記載される、選挙権がなくなる等の質問を受けますが、ブラックリストに載ったとしても戸籍に記載されたり、選挙権がなくなるといったことは全くありません。
自分の信用情報が気になる方は、信用情報機関から登録情報を開示してもらうことができますので、個人信用情報記録を確認してみましょう。日本には、以下の3つの信用情報機関があります。
消費者金融やクレジットカード会社、銀行などの貸金業者は利用者から融資の申込みがあった際に、信用情報機関に個人の信用情報を照会し、その人がどんな人で、返済能力があるかどうか審査しています。
信用情報に事故情報が登録される(ブラックリストに載る)と一定期間、新しくクレジットカードをつくることや新たにローンを組むことができなくなります。ただし、事故情報は一度載ったらずっと消えないわけではなく5年程度で削除されるので、ブラックリストに載ったとしても5年程度経った後であれば新規にクレジットカードをつくることやローンを組むことが可能です。
よく過払い金請求をするとブラックリストに載ってしまうという情報を聞きます。
結果的には過払い金請求をすることでブラックリストに載ってしまい、信用情報に傷がつく、ということはありえますが、過払い金請求を行うことでブラックリストに載るのは主に下記の2つのときです。
実は、以前は過払い金請求を行うことでブラックリストに載った時期があります。しかし、この手続きは2010年(平成22年)4月19日に廃止にされたため、現在では過払い金請求を行ってもブラックリストには載りません。
もう1つ、過払い金を行った結果、ブラックリストに載るのは、借金返済中に過払い金請求を行って、取り戻したお金を残っている借金に充ててもまだ借金が残っている場合です。この場合には、手続き上は「債務整理」と呼ばれる手続きを取っていることになり、債務整理を行ったことによってブラックリストに載ってしまうことがあります。
しかし、債務整理を行うかどうかは手続きの前に確認し、手続きを取ることのデメリットやリスクにも同意していただいた上で処理を進めます。借金返済中であっても取り戻した過払い金で借金がなくなればブラックリストに載ることもありません。
ブラックリストに載るとそのあとの生活に影響が出ますので敬遠しがちですが、借金が残っている場合には信用情報に影響が出ても手続きを進めた方が有利なこともございます。
借金問題でお困りの方はお気軽にご相談ください。
借金を返し終わったあとで過払い金請求をすればブラックリストに載ることはありません。借金を完済した後の過払い金請求は「返済能力の有無には影響しないため、信用情報には明記すべきではない」という方針が金融庁からも出されているのでご安心ください。
いくつかの貸金業者からお金を借りている場合、完済している貸金業者だけを選んで過払い金請求することもできます。絶対にブラックリストに載りたくないという方は過払い金請求したい貸金業者の借金を払い終わってからにしましょう。
以前は、過払い金請求をすると「契約見直し(コード71)」という情報が信用情報に登録されていたことがありました。これにより新たな借入れが難しくなる、いわゆる「ブラックリスト入り」の状態になってしまっていたのです。しかし、金融庁から方針が出され、「契約見直し(コード71)」の登録は2010年(平成22年)4月19日に廃止されました。これにより、借金を完済していれば過払い請求をしてもブラックリストに載るということはなくなりました。
借金を返済中の場合でも、過払い金請求をして戻ってきた過払い金で借金残高が0になれば、借金を完済したことと同じになるのでブラックリストには載りません。その上、残りの借金よりも過払い金が多ければ手元にお金が戻ってきます。
借金を返済中の過払い金請求でブラックリストに載るケースは、過払い金よりも借金残高のほうが多く、借金が残ってしまった場合です。この場合は貸金業者に契約見直し(借金の減額)をお願いする債務整理(任意整理)の手続きになるので、事故扱いとして信用情報に登録されます。
残りの借金よりも過払い金の方が多いかどうかは、貸金業者から取引履歴を取り寄せて、過払い金がいくら発生しているか計算してみないとわかりません。過払い金がいくら発生しているかお調べしますので、過払い金が発生しているか気になる方は無料相談をご利用ください。
返済中の過払い金請求を司法書士や弁護士に依頼した場合、請求先の貸金業者によっては、一時的に「債務整理(コード32)」の登録がされることがあります。利息制限法に基づいて引き直し計算をした結果、残りの借金額よりも過払い金の方が多く発生していたとしても、過払い金請求の手続きが完了するまでは一時的にブラック情報が載っている状態になるということです。過払い金の額が確定し、過払い金返還の合意ができて残債がなくなり、過払い金請求の手続きが完了したあとには「債務整理(コード32)」の情報は削除され、「完済」の情報が登録されますのでご安心ください。
ただし、ブラック状態の間にお持ちのクレジットカードの更新のタイミングがくる場合、クレジットカードの更新できない場合もありますのでご注意ください。と言っても全ての貸金業者が必ず一時的に「債務整理(コード32)」の登録をするわけではありません。貸金業者ごとに対応は異なりますので、もし不安があればご相談ください。
完済した状態ではなく、借金が残った状態で債務整理をすることで、ブラックリストに載るのではないかと心配されていらっしゃる方は多いものです。債務整理によってブラックリストに載るケースはごく僅かで、ほとんどの場合は信用情報への影響はありません。
また、信用情報への影響を気にして借金を継続するよりは、債務整理によって借金問題をクリアにしてしまうほうがメリットが大きいことが多いです。
◆過払い金が発生したので、借金と相殺。結果、借金が0になった。
→ 信用情報への登録はなし
◆過払い金と借金を相殺しても、まだ借金が残った。
→ 信用情報へ債務整理と登録
◆過払い金は発生しなかったが、残元金分割払いと、利息カットをしてもらった。
→ 信用情報へ債務整理と登録
「借金を完済したあと」と「過払い金で借金を完済できた場合」には過払い金請求してもブラックリストには載りません。しかし、自分では完済していると思っていても、実は完済扱いにならない場合があるので注意が必要です。
借金を完済しているのに完済扱いにならない可能性があるのは次のケースです。
どちらも過払い金で借金がなくなればブラックリストに載ることはありません。しかし、過払い金よりもショッピング枠の残債の方が多い場合や関連会社の借金の方が多い場合には借金が完済したとは認められずにブラックリストに載ることになります。
クレジットカードのキャッシングに対する過払い金請求では、ショッピング枠で支払いが残っていないかどうか注意してください。キャッシング枠で発生した過払い金は、ショッピングの支払いに充当されてしまいます。キャッシングの支払いは完済していたとしても、ショッピングの支払いが過払い金では足りずに残ってしまうとブラックリストに載る可能性が高いのでご注意ください。
例えば、プロミスに過払い金請求をしようとお考えで三井住友銀行のカードローンも契約している人は注意が必要です。三井住友銀行のカードローンは保証会社がプロミスとなっているため、プロミスの借入れを完済していたとしても三井住友銀行のカードローンで返済中だと債務整理扱いとなり、ブラックリストに載ります。
また、プロミスは三洋信販を吸収合併しています。プロミスとの取引が完済していたとしても、もし三洋信販にまだ借金があった場合、三洋信販との取引は合併によりプロミスが引き継いでいるので完済扱いではなく、返済中の過払い金請求となり、こちらもブラック状態となります。
「返済がきびしいため、借金を減らしたい」などの理由があり、ご自身にとっての過払い金請求のメリットとデメリットをわかった上で過払い金請求をするならば問題ありませんが、「知らないうちにブラックリストに載っていた」という状況を回避するために、関連の貸金業者からの借入れはないかどうか再度お確かめください。杉山事務所は過払い金請求の実績が数多くありますので、貸金業者の情報に精通しております。不安な点があれば、お気軽に無料相談をご利用ください。
ご相談者からよせられるご相談の中にはクレジットカードの過払い金請求についての質問も多いのですが、NICOS(ニコス)、ジャックスカード、エポスカード、セゾンカードなど、クレジットカード会社に過払い金請求をした場合、請求した会社のクレジットカードはご利用ができなくなりますので注意が必要です。
完済後の過払い金請求の場合、ブラックリストに載ることはないので他社のクレジットカードであれば審査に影響はなく、カードを持つことが可能ですが、請求先のクレジットカード会社のカードは利用停止になる可能性が高いと考えてください。これはブラックリストに載ったということではなく、そのカード会社の独自の判断によるものです。クレジットカードの過払い金はキャッシングの利用のみに発生しますが、キャッシング枠だけが使えなくなるのではありません。同時にショッピングの利用もできなくなり、ETCカードの場合も同様に使えなくなりますのでご注意ください。公共料金の引き落としなども他のクレジットカードに切り替えておきましょう。
返済中のクレジットカード会社に対して過払い金請求をして借金が残った場合、ブラックリストに載るので請求先以外のカード会社のクレジットカードも更新のタイミングで使えなくなる可能性が高くなります。一般的に、クレジットカード会社は更新のタイミングで個人の信用情報を確認するためです。
信用情報機関に登録される(ブラックリストに載る)のは一定期間です。一般的に5年ほど経てば登録は解除されるので、それを過ぎればクレジットカードや住宅ローンなどの審査に影響することはありません。
借金を返済中の場合はブラックリストに載ってしまうからと過払い金請求を躊躇する人もいます。しかし、ブラックリストは正しく理解すれば必要以上に恐れる必要はありません。新規でクレジットカードを作れない、ローンを組むことができないなどの不便はありますが、逆にいうとデメリットはそれしかありません。「ブラックリストに載っている」からといってそれが誰かに知られることもなく、社会的に弱い立場になるわけでもありません。
それよりも今ある借金を減らし、早く完済したほうがメリットが大きいケースもあります。過払い金請求の手続きを依頼すると、その時点で貸金業者からの督促がストップするので、精神的にも余裕が生まれます。その間に生活を立て直すことができます。
実は、貸金業者への返済が3ヶ月滞納してしまうとそれだけでブラックリストに載ってしまいます。毎月の返済が苦しい方は、一日でも早く過払い金請求の手続きをすることをおすすめします。滞納を繰り返しているとずっとブラックリストに載ったままですが、過払い金請求の手続きをすれば、5年程度で信用情報は回復するので、新たにローンを組むことや新規でクレジットカードをつくることが可能です。
自分の場合はどうしたらいいのかお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。杉山事務所には過払い金請求のご相談実績が多数あります。ご相談は無料ですので、お気軽にフリーダイヤルかメールフォームからお問い合わせください。
ブラックリストに載ったからといって周囲にバレることはありません。社会的に弱い立場になることもありません。
では、ブラックリストに載って一番困ることはなんでしょうか。ブラックリストに載ると一定期間クレジットカードが使えなくなることが一番不便と思う方が多いようです。しかし、過払い金請求をご依頼いただいた方のその後のお話を伺うと、代用のサービスを利用するなどしてうまく乗り切っていらっしゃる方がほとんどです。
クレジットカードの代わりにデビットカードを代用しているという方もいます。利用したその場で口座から引き落とされるので基本的には現金払いと変わりませんが、現金を持ち歩かなくても済むという利点があります。
過払い金請求は家族に影響しないので(借金の保証人になっている場合を除く)どうしてもクレジットカードが必要な場面では配偶者のクレジットカードの家族カードを発行してもらうという手段もあります。
ETCカードが必要な方はネクスコ(高速道路会社)が発行しているETCパーソナルカードを発行してもらえば、クレジットカードの審査は要りません。
ETCパーソナルカードは最低4万円の保証金を預託しておかなければなりませんが、通行料金は後から月単位で口座から引き落としされます。個人事業主の方でしたら法人向けに高速情報協同組合が発行しているクレジットなしの法人ETCカードがあるのでそちらを利用してもいいでしょう。
信用情報に事故情報がのった(ブラックリストに載った)としても5年程度で登録は削除されます。そのあとであれば新たにクレジットカードをつくることもできますし、過払い金請求をしたあとでも住宅ローンや車のローンを組むことができます。
その間は現金払いの生活になりますが、ご自身の現在の収入と支出のバランスにあったお金のやりくりができる機会と捉え、プラスの考え方をして、二度と借金生活をしなくてすむように正しい金銭感覚を身につけましょう。
杉山事務所は過払い金請求のご相談を多数お受けし、借金問題解決までのお手伝いをしています。不安な点があればお気軽にご相談ください。
過払い金が発生していても貸金業者からは、教えてはくれません!ブラックリストに載ることを恐れて、過払い金請求を躊躇するのは、貸金業者の思うつぼだと考えることもできます。
最近では多くの過払い金請求により貸金業者の体力が弱ってきています。過払い金請求を考えた時には貸金業者が倒産している場合もあり得るのです。過払い金が発生している可能性がある方は、お早めにご相談ください。
任意整理(債務整理の方法の一つ)により借金がなくなり、さらに過払い金が戻って来た場合はブラックリストに載りません。 また、完済している場合もブラックリストに載りません。完済していて過払い金請求をする場合や過払い金請求で必要になる取引履歴についても、お気軽にお問い合わせください。
現在返済中の場合でも、完済してから過払い金請求すればブラックリストに載りません。まだ過払い金請求はしない場合でも、不安な点があればお気軽にご相談ください。
ブラックリストに載ると、金融機関からお金が借りづらくなりますが、現金一括払いで住宅や自動車を買うことはできます。お金を借りずに計画的にお金のやりとりができる機会であると捉えましょう。不安な点があればお気軽にご相談ください。
大学卒業後就職するも社会貢献できる仕事に就きたいと考え、法律職を志し、司法書士試験合格。合格後、大阪市内の事務所で経験を積み、難波にて開業。
杉山事務所では全国から月3,000件を超える過払い・借金問題に関する相談をいただいております。債務整理や過払い金請求の実績豊富な司法書士が多数在籍し、月5億円以上の過払い金を取り戻しています。