CFJはアイク、ディックファイナンス、ユニマットライフの3社が合併してできた企業です。そのため、2007年(平成19年)までにアイク、ディックファイナンス、ユニマットライフから借入をしたことがある方は今からでもCFJに過払い金請求できる可能性があります。
過払い金があるかをお調べしますので過払い金請求に実績のある司法書士法人杉山事務所へご相談ください。
CFJに過払い金が発生する条件は次のいずれかを満たした場合です。
ディックとアイクの両方で借入をされていた方、アイクの借金をディックで借り換えた方も多くいらっしゃいますが、まとめてCFJに請求することが可能です。
また、CFJは高金利の不動産担保ローンを主商品としていたことから過払い金の発生額が大きくなる傾向にあります。
2007年8月21日にCFJが金利見直しを行うまで最大で22.88%の金利を取っていました。利息制限法で認めている上限金利は最大でも20%ですので金利の差額分のお金を取り戻すことは可能です。
マルフクとタイヘイはシティグループ(CFJの親会社)ではなく別の会社であり、どちらも2002年に廃業または資産売却をしています。シティグループはマルフクとタイヘイの貸付債権を資産として買収していますので、過払い金の債務についても継承されるべきだと争われていました。
しかし、2011年(平成23年)3月22日に最高裁判所から「CFJに過払い金の債務は継承されない」という判断がされたため、マルフク・タイヘイの過払い金を請求することができなくなりました。
CFJに過払い金請求をしていくら戻ってくるかは話し合いによる交渉(任意交渉)か裁判による手続きかで変わってきます。
CFJの過払い金返還率は低く、任意交渉では40%程度に留まります。満額を取り戻そうと思った場合には裁判による手続きが必要ですが、CFJへの訴訟では争ってくることが多く、長期化します。
CFJは返還率を低くする代わりに早期返還を行うと提案してくる貸金業者です。裁判をすることで返還率を大きく上げることは可能ですが様々な争点を争ってきたり、控訴してきたりすることで裁判を長期化させる傾向にあります。
まずはいくらの過払い金が発生しているのかを確認するために取引履歴を取り寄せます。約1か月程で開示をしてもらえますが、完済後に再借り入れをした場合には複数枚に分けて開示されることがあります。
届いた取引履歴を利息制限法の上限金利と元に計算しなおし、請求額を確認します。請求額が定まったら内容証明郵便にて請求書を発送します。
CFJ側の提示額に納得できない場合には裁判により請求を行います。裁判をすることで過払い金の返還率は大きく改善しますがさまざまな争点を争ってきたり、控訴をしてきたりする可能性があります。
争点がない場合には6か月程度、争点が複数ある場合には1年以上はかかるとお考えください。
裁判をしていても並行して和解交渉は可能です。CFJの場合には過払い金返還率を高くし、分割払いを求めてくることがあります。
判決を待つことで更に高い和解率を期待できますが要する期間はさらに延びます。
和解や判決が出た後には過払い金が返還されます。返還にはだいたい2か月~3か月かかりますが、CFJの場合には経営が不安定なところがありますので今後はどうなるかは不明確です。
CFJに過払い金請求するときの注意点は大きく以下の3点です。
CFJは特に任意交渉で大幅な減額を求めてきます。多くの貸金業者では任意交渉でも50%~70%は回収できますが、CFJでは40%程に留まることもあります。
CFJの返還率が低いため、満額回収を目指して過払い金訴訟をした場合にはとにかく時間がかかることが注意点です。
上記のような方法で裁判を長引かせてきます。
また、裁判では弁護士に代理人を依頼するのが普通ですが、CFJでは従業員を代理に立てて争ってくることがあります。弁護士に依頼して裁判が長引くと費用がかさみますが、従業員が代理なので早期に裁判を終結しようとはせず、控訴してくることもたびたびあります。
CFJは貸金業者ですが2010年以降は新規貸し出しを行っておらず、回収のみを行っています。そのため、経営は極めて不安定といえます。
会社が倒産したり、事業譲渡をされることで過払い金が取り戻せなくなることが懸念されます。
CFJに過払い金訴訟を行った場合には様々な点を争点にしてきますが、特に次の3点に注意が必要です。
CFJは2010年9月7日には新規貸付受付を注視しています。そのため、2010年9月7日以降に過払い金請求しなかったことを理由に過払い金の時効を主張してくることがあります。
借金を借りたり、返したりを繰り返した場合にはお金を借りていない空白期間ができます。この複数の取引を1つの取引とするか(一連取引)、複数の取引とするか(分断取引)で戻ってくる金額が変わります。
CFJはできるだけ返還するお金を減らすために空白期間が1か月程度であっても取引の分断を主張してくることがあります。
無担保ローンをCFJの不動産担保ローンに切り替えた場合、切り替えた時点で取引が終了しており、一連取引ではないと主張してくることがあります。
このようにCFJは様々な点で主張してくることで少しでも返還する額を少なくしようとしてきます。経営が不安定という懸念もありますのでCFJに対する過払い金請求では次の2点を考えるべきでしょう。
とにかく早い段階で手続きをすることで倒産や事業場する前に返金手続きを受けることが重要です。
CFJは2003年1月にディックファイナンス、アイク、ユニマットライフの3社が合併することで誕生しました。そして、タイヘイ、マルフク、千代田トラストなどの債権を買い取ることで規模を拡大してきました。
しかし、2008年6月には全店舗を閉鎖、2010年9月には新規貸付受付の中止、2016年8月には貸金業登録の更新を見送り、現在は債権を回収するだけの会社になっています。
商号 | CFJ合同会社 |
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本社所在地 | 〒160-8812 東京都新宿区新宿六丁目27番30号 新宿イーストサイドスクエア |
設立 | 1995年6月/2008年11月28日付でCFJ株式会社から組織変更 |
事業内容 | トータルファイナンス |
上級役員 | 社長兼最高経営責任者(職務執行者) フランシスコ・ダ・コンセイサン シニアマネージングディレクター(職務執行者) 浅野 俊昭 |
URL | http://cfjgk.jp/CFJKK/index.do |
大学卒業後就職するも社会貢献できる仕事に就きたいと考え、法律職を志し、司法書士試験合格。合格後、大阪市内の事務所で経験を積み、難波にて開業。
杉山事務所では全国から月3,000件を超える過払い・借金問題に関する相談をいただいております。債務整理や過払い金請求の実績豊富な司法書士が多数在籍し、月5億円以上の過払い金を取り戻しています。