債務整理とは借入金額や経済状況を考慮したうえで法的に解決する救済手段です。
債務整理をすることで借金の返済額が少なくなったりあるいは帳消しになることもあります。その過程で過払い金が発生していれば、払いすぎたお金を取り戻すことができます。
債務整理をすると精神的な負担も軽減されますし、将来への不安も解消されますので現在返済が苦しいという方にはお勧めです。
債務整理をすると借金のことが家族にバレてしまう、夫の信用情報に傷がつく、債務整理が怖いという声も聞きますが、家族に内緒で手続きを進められますし、自分以外の信用情報にも影響しません。債務整理にもいくつか種類がありますので弁護士や司法書士に相談して最適な解決方法を相談してもらいましょう。
一人で抱え込んでしまっては何も解決しません。どんなに大変な状態でも必ず解決の道はあります。早く専門家に相談するのが、解決への一番の近道です。
女性が借金をする理由はいくつかありますが、2020年1月の調査によると借金理由でもっとも多いものは生活費の補填、続いて娯楽、交際費となったというデータがあります。
カードローンを利用する女性の8割は年収が300万円以下といわれています。男女平等とは言われていますがやはり男女の格差はあり、年収を見ると女性の方が低い傾向にあります。
しかも女性の場合には子どもが連れて離婚するということも多く、借金理由としては生活費がもっとも多くなります。
離婚しても子どもがいれば養育費が入るのが通常ですが、様々な事情により養育費が継続して入り続けるということはあまりなく、最終的に被害を被るのは女性ということもよくあります。
ショッピングを理由に借金をするのは男性にもありますが、女性の場合には化粧品、ファッション、旅行など周囲に合わせることで出費がかさむことがあります。
男性の借金では本人の浪費という意味合いが多いのですが、女性の場合には本人以外の理由というものがあります。
飲み会や食事などの交際費も女性の借金理由としてよくあります。女性の場合には自分が行きたいからというよりは周囲が行くからという理由で参加することも多く、やはり本人の都合というよりは周囲に合わせた結果としての借金といえます。
女性の場合には女性特有の病気や症状で病院に行くことがあり、医療費が負担となり借金をするということがあります。
キャバクラやギャンブルなどの借金は男性にもありますので女性に限った話ではありませんが、ハマりすぎると借金の返済が困難になるということがあります。
また、主婦のパチンコ依存による借金もよく見られ、多重債務に陥ることがあります。
借金の返済が苦しい、借金の返済ができないという場合でもギャンブルで作った借金なので債務整理できない、買い物が原因では債務整理できないと思われている人もいます。
しかし、実際にはどんな理由で借金をしたとしても債務整理をすることは可能です。
以前は借金が返済できなくなったら自己破産というのが普通でしたが、今では任意整理や個人再生という手段もあります。
任意整理とは債務者と債権者が話し合いによる交渉を行い、利息を免除してもらう手続きです。
任意整理を行うことで利息を免除した上で3年~5年の分割払いが可能になりますので毎月の返済額を減らすことができます。
個人再生は裁判所を通し、借金を大幅に減額する手続きです。
個人再生を行うことで借金を5分の1に減らし、最大5年で分割払いができるようになります。
自己破産を行うと自宅がなくなってしまいますが、個人再生であれば住宅ローンを返済しながら手続きを進めることができます。
自己破産は裁判所を通して全ての借金の返済を免除してもらう手続きです。
一般にギャンブルや浪費が原因で作った借金は自己破産できないと言われますが、借金のすべてがギャンブルや浪費に使われたとは限らず裁判所から自己破産が認められることも多くあります。
過払い金請求は払いすぎた利息を取り戻す手続きです。2010年の貸金業法改正以前には利息制限法の上限金利を超える金利で返済していた可能性があり、当時払いすぎたお金を今からでも取り戻すことができます。
過払い金が発生する条件はグレーゾーン金利で支払ったことがあることですが、2010年以前に借金をしたことがあればグレーゾーン金利で返済をしたことがあるかもしれません。
債務整理をするとなると心配なのは信用情報だと思います。
債務整理をすると信用情報機関に異動情報が登録されます。これを一般にブラックリストに載ると言います。ブラックリストに載ると新規借り入れができなくなったり、各種ローンに審査に通らなくなったり、クレジットカードが使えなくなったりと生活に影響が出ます。
しかし、債務整理を行って信用情報に影響するのはご自身だけです。自分が債務整理をすることで夫の信用情報に傷がつき、将来的に住宅ローンが借りられなくなったり、クレジットカードが使えなくなるのではないかと思われている人がいますが、自分以外の信用情報には影響しません。
そのため、自分が債務整理をしたとしても夫名義の住宅ローンや自動車ローン、奨学金、クレジットカードの発行などは問題なく行うことができます。
基本的には債務整理をすると信用情報に傷がつきます。しかし、過去の借金の中に過払い金がある場合には信用情報に影響しないことがあります。
もし債務整理をするとなると過去の借金状況を調査するところから始まります。そして、過去の借金の中に過払い金があることがわかると債務整理と同時に過払い金請求を行います。
ここで借金額よりも過払い金の方が多い場合には完済扱いとなるため、ブラックリストに載ることはなく、手元にお金が戻ってきます。
本当はもう完済しているはずなのに返済を続けていたということなので、お金が戻ってくるのも納得ですね。
債務整理は消費者金融からの借金しかできないと考えている人もいますが、銀行カードローンであっても債務整理はできます。
消費者金融では総量規制の影響で年収の3分の1以上の借金はできませんが、銀行カードローンの場合には総量規制がありませんので近年では銀行カードローンの返済が苦しいという声もよく聞きます。
同じようなお悩みをお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。
債務整理について、よくいただくご質問を紹介します。
ひとりで悩まず、小さなことでもご相談ください。
長い間借り入していてお一人ではかかえきれなくなったと言ってご相談にいらっしゃる方の場合、過払い金があって借金が減額になる可能性が大いにあります。
今の悩みを少しでも軽く、少しでも早く解決するために、ひとりで悩まずお問い合わせください。
大学卒業後就職するも社会貢献できる仕事に就きたいと考え、法律職を志し、司法書士試験合格。合格後、大阪市内の事務所で経験を積み、難波にて開業。
杉山事務所では全国から月3,000件を超える過払い・借金問題に関する相談をいただいております。債務整理や過払い金請求の実績豊富な司法書士が多数在籍し、月5億円以上の過払い金を取り戻しています。