過払い金請求に失敗しないための司法書士・弁護士事務所の選び方

過払い金請求に失敗しないための司法書士・弁護士事務所の選び方

過払い金請求は自分で進めることもできますが、たくさんの時間や手間がかかり、和解交渉も素人にとっては大変な作業です。 また、複数の貸金業者に返還請求する場合や、完済から10年の過払い金請求の時効が迫っているようなケースではより複雑さや緊急性が高まってきます。

そんな時、頼りになるのが弁護士や司法書士といった専門家事務所で、多くの方が利用し返還金を手に入れています。 しかし、世の中には数多くの法律事務所があって、どこがよい事務所で有利な過払い金交渉を進めてくれるのか、一見するだけでは見極められず困っている方も多いはず。

そこで今回は、過払い金請求を依頼する事務所の選び方のポイントを、5つほど紹介したいと思います。

ポイント1:信頼できる事務所かどうか?

まず無料相談でその事務所の対応を見る

CMでもよく耳にしますが、多くの法律事務所では、過払い金に関する相談を無料で受け付ける電話窓口を用意しています。 まずは無料相談を利用してその事務所の対応が親切で丁寧なものであるか、こちらの話をしっかり聞いて的を射た説明をしてくれるかチェックしましょう。

この時、ぶっきらぼうで上から目線で対応する事務所や、依頼をするようしつこく営業トークばかりしてくる事務所は、選ぶ対象から外したほうがいいでしょう。

面談に応じず電話と書類だけで依頼をかたづけようとする事務所もある

無料相談窓口の対応が良かったとしても、依頼を受けた後に実際に会うことはせず、電話と書類だけですべての手続きを終わらせる事務所は危険です。流れ作業の様に、数多くの案件をさばく事務所がよくやることです。依頼者の損益よりも処理効率・事務所の利益ばかり優先しているような事務所に依頼することはやめておきましょう。

弁護士、司法書士が直接面談してくれるか

どこの事務所でも問い合わせの電話対応は事務員がする場合もありますが、過払い金の請求について面談して話を詰めるとき、いつまでたっても事務員としか会えない事務所は考えものです。

過払い金請求で法的に権限を持っているのは司法書士や弁護士だけ、事務員は言ってしまえば依頼人と同じ素人。弁護士や司法書士が面談をしてくれる事務所の中から依頼先を選ぶようにしましょう。

ポイント2:過払い金請求・債務整理を専門としている事務所かどうか?

そもそも専門外の法律事務所がある

法律事務所なら、どこでも過払い金請求の依頼を受けているわけではありません。弁護士でいえば、刑事事件が専門の事務所に民事である過払い金請求の依頼をしても、専門外であるため、ほぼ依頼を受けてくれることはないでしょう。

また、同じ民事でも企業弁護を専門としている弁護士事務所は、消費者側の過払い金請求の依頼に難色を示すことが多々あります。 司法書士事務所でも同様で、不動産登記、商業登記、相続など専門分野はさまざまなので、借金問題に疎い司法書士事務所も少なくありません。

弁護士・司法書士どちらも借金問題に詳しいか、実績はあるのか確認することが大切

上記で述べた専門外や得意でない事務所に誤って依頼すると、たとえ引き受けてくれたとしても不慣れな業務なので手続きや交渉がスムーズにいかず、結果返還率が伸びないということもあり得ます。 依頼先を決めるときは事務所のホームページをチェックしたり、電話で過払い金の返還実績などを問い合わせたりと事前にリサーチしてみるといいでしょう。

ポイント3:費用の説明が明確かどうか?

成功報酬の率を確認しておく

過払い金請求を弁護士や司法書士事務所に依頼するには、着手金や成功報酬などの費用がかかります。 着手金無料を強調している事務所の中には、取り戻した返還金にかかる成功報酬の率が高い事務所も多いので、依頼前にしっかりと確認しましょう。 費用の見積もりを明確に提示してくれない事務所には依頼しないほうがいいでしょう。

追加費用について最初にしっかり説明する事務所を選ぶ

和解がうまくいかず裁判になってしまった時には、裁判費用が発生してくる場合があります。 また、裁判にならなくても和解が成立して過払い金が戻った途端、事務手数料などと称して追加で費用を請求してくる事務所もあります。

追加費用については、かかるべくしてかかるものは仕方のないことなのですが、依頼を受けたいがために、前もってしっかりと説明しない事務所は問題です。 自らの事務所の利益優先ではなく依頼人の負担を第一に考え、発生する可能性のある費用について、依頼前の段階で丁寧な説明をしてくれる事務所は、信用に値すると判断してよいでしょう。

ポイント4:過払い金返還請求訴訟(裁判)を提案してくれるかどうか

貸金業者の現状

過払い金について知られるようになって久しく、今まで請求してきた人の数も返還金の総額も膨大な金額になってきています。 経営破たんし消滅した貸金業者も多く、たとえ現在まで生き残っていても経営は厳しい業者がほとんどです。

過払い金を多く回収するには裁判が不可欠になってきている

貸金業者の資金難から、和解交渉(話し合い)によって取り戻せる過払い金の額は、年々少なくなってきています。 裁判に持ち込んだほうが、多くの過払い金を手にできる可能性が高くなってきますが、裁判には時間と手間がかかるため、毛嫌いする法律事務所もあります。 依頼を受けた以上、本来はすべて返してもらうべき過払い金を、少しでも多く取り戻すため力を注いでくれる事務所に依頼したいところです。

裁判ありきで説明をしてくれる事務所を選ぶ

前の項を踏まえると、依頼前の相談で現在の貸金業者の状況をしっかり把握していて、多くの過払い金を手にするには裁判へ持ち込むことも辞さない事を示してくれる事務所は優秀といえます。 また、裁判をした場合としない場合でそれぞれ費用がいくらかかって、いくらくらい戻ってくるかをきちんと説明してくれる事務所はさらに好印象です。

ポイント5:成功報酬の低さだけに惑わされない!

成功報酬の比率の低さだけで選ぶと失敗することも

上記で成功報酬の率を確認しておいたほうがいいと述べましたが、これにはもう1つ訳があります。 成功報酬は、安ければそれでよいというものではなく、弁護士・司法書士の能力を表す基準にもなります。 たとえ費用が安く収まっても「それなり」の仕事しかしてもらえず、返還額が少なければかえって損をしてしまうことになりかねません。

重視すべきは交渉力の高さ

事務所選びで重視すべきなのはトータルでかかる費用の高さではなく、交渉力の優劣といえます。しかし、それを事前に見極めるにはどうすればよいのでしょうか。

その手段として考えられるのが、今までいくつの案件をこなし、平均いくら程度の過払い金を取り戻したのかなどホームページなどで具体例を挙げ、過払い金請求の実績をしっかりと開示している事務所を見つけることです。

そして、見つけた事務所には面談で、自分のケースではどれくらい過払い金を取り戻せるのかを聞いてみてください。口ごもらず、明快な返答を即座に答えてくれる弁護士や司法書士がいる事務所は、経験が豊富で交渉力のある法律事務所と考えることができます。

その他に考えられるポイント

秘密厳守してくれるか

これは当然のように思われますが、何も考えず関連書類を自宅に送ってきたり、職場に電話をかけてくる秘密保持意識の薄い事務所も中にはあります。 そういった事務所は、弁護士や司法書士でなく事務員が過払い金請求の依頼対応をしていることが多いので、ポイント1と合わせて気を付けてください。

出張面談などの対応をしてくれる事務所

良さそうな事務所を見つけたとしても場所が遠く、面談のために時間と労力がかかってしまうと普段の生活や仕事に支障が出かねません。 弁護士、司法書士事務所の中には、自宅の近くまで出張面談などをしてくれるところもあるので、そのような事務所も依頼者のために労力を惜しまない、良い事務所の可能性が高いと考えます。

まとめ

過払い金を多く取り戻す第1歩は、何より良い弁護士や司法書士事務所を見つけることです。 残念ながら、片手間で相談・依頼を受けているところや、自らの利益ばかり追求する法律事務所も中には存在します。 どこがいい事務所なのか選ぶことに悩んだときは、今回紹介したポイントを参考に少しでも質の高い対応をしてくれる事務所を見つけ、依頼をするようにしましょう。