オリコに過払い金請求するときの条件と注意点

株式会社オリエントコーポレーション公式サイトより

オリコやオリコカードは株式会社オリエントコーポレーションのブランド名であると同時に、オリコやオリコカードだけでも会社名を指すことも多く、非常に知られている信販会社の1つです。

そんなオリコですが2007年4月1日までにオリコでキャッシングをしたことがある人には過払い金が発生している可能性があります。

オリコは取引履歴の一部がないことがあり、返金対応が遅いこともあるので個人では請求がしにくい信販会社です。お金が取り戻せるかどうかを調査しますので過払い金請求に実績のある司法書士法人杉山事務所へご相談ください。

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オリコの過払い金発生条件

オリコに過払い金が発生する条件は2007年(平成19年)3月31日にオリコでキャッシングしていることです。

2007年4月1日にオリコが金利見直しを行うまでは最大で27.6%の金利を取っていました。利息制限法で認められている上限金利は最大でも20%ですのでそれだけ多くのお金を取り戻せることになります。

お金が戻ってくる可能性のあるカード一覧

オリコは自社でクレジットカードを発行していますが提携カードもに多く、オリコカードでキャッシングをしたことがない人でも次のカードでキャッシングをしたことがあればお金を取り戻せるかもしれません。

  • オリコカード
  • アメニティカード(ローン専用)
  • クレストカード(ローン専用)
  • UPty(アプティ:リボ払い専用カード)
  • オートウェーブカード(提携カード)
  • オートバックスカード(提携カード)
  • コジマカード(提携カード)

オリコに過払い金請求するといくら戻ってくるのか?

オリコに過払い金請求をしていくら戻ってくるかは話し合いによる交渉(任意交渉)か裁判による手続きかで変わってきます。

オリコの場合には手続きがやや特殊で裁判をした方が早く終わることがあります。

話し合いによる交渉の場合

返還率
~100%
期間
8ヶ月~

裁判による手続きの場合

返還率
100%~
期間
6ヶ月~

オリコに過払い金請求する流れ

オリコは返還率が高いものの交渉が難航しやすい貸金業者です。現在のショッピングによる残債や自動車ローンの残債次第では手続きをするデメリットもありますので、弁護士や司法書士に相談した上で慎重に進めることをおすすめします。

取引履歴を取り寄せる

まずはいくらの過払い金が発生しているのかを確認するために取引履歴を取り寄せます。オリコの対応は早く1週間程度で届きます。

引き直し計算と請求書の送付

届いた取引履歴を利息制限法の上限金利と元に計算しなおし、請求額を確認します。請求額が定まったら内容証明郵便にて請求書を発送します。

ただし、オリコは1993年(平成5年)以前の取引履歴を開示しないことがあります。この場合には正確な過払い金の計算ができませんので必ず弁護士や司法書士に相談してください。

話し合いによる交渉(任意交渉)

請求書を送るとオリコの担当者から連絡が入ります。返還額や交渉期間は妥協点次第ですが、オリコは満額返還が可能なものの、返還は先延ばしにする傾向が強い貸金業者です。

早期返還するので返還額は少なくしてほしいと提案してくる貸金業者が多い中、オリコの対応は特殊なものといえます。任意交渉では長引くことが多く、裁判をすることでより多くの返還額が狙える上に手続きが早く終わることもあります。

過払い金返還請求訴訟の提起(裁判)

一般に、過払い金請求は任意交渉は早く終わる代わりに返還額が少なく、裁判は時間がかかる代わりに返還額が多くなります。しかし、オリコに限っては裁判をすることで満額以上の返還が目指せる上に期間も短くなることがありますので最初から裁判をすることも検討してください。

裁判は平日の日中に行いますが、弁護士や司法書士に依頼した場合にはすべての手続きを代行可能ですので依頼者の出廷の必要はありません。特別な争点がなければ6か月程度で判決が出ます。

過払い金の返還

和解や判決が出た後には過払い金が返還されます。返還にはだいたい5か月~6か月かかります。

オリコの過払い金請求の特徴と注意点

オリコの過払い金請求の特徴と注意点は次の5つです。

  • 裁判した方が早い
  • 取引履歴の一部がない
  • みずほ銀行のカードローンを利用している場合
  • オリコのカードが解約になる
  • オートローンへの影響

裁判した方が早い

過払い金請求は任意交渉では早く終わる代わりに金額は少なくなる傾向が強く、満額回収しようとすると長い時間をかけて裁判をするのが一般的です。

しかし、オリコの場合には裁判をすることで過払い金が全額戻ってくる上に利息がつき、手続きも早く終わることがあります。

弁護士や司法書士に依頼した場合には手間もかからないため、裁判も検討してくれる事務所に依頼するようにしましょう。

>過払い金 裁判

取引履歴の一部がない

オリコの取引履歴は不完全であり、1993年(平成5年)以前の記載がなく途中から履歴が始まることがあります。

過払い金の計算にはすべての取引履歴が必要ですので、履歴が途中から始まると正確な過払い金の額が計算できません。

この場合には推定計算や冒頭ゼロ計算という方法で引き直し計算をすることができますが、弁護士や司法書士への委任が必須といえます。

みずほ銀行のカードローンを利用している場合

みずほ銀行のカードローンを利用している場合、オリコが保証会社になっていることがあります。そのため、みずほ銀行のカードローンを返済中でオリコに過払い金請求をしようとすると相殺を主張してくるケースがあります。

仮にオリコを完済してから手続きをしてもみずほ銀行のカードローンの影響で信用情報に傷がつく恐れもあります。

オリコのカードが解約になる

前述したようにオリコは複数のカードを発行しています。1枚でも過払い金請求をするとオリコが発行しているカードすべてが解約になってしまいますので注意が必要です。

家賃や生活費を支払っているカードがある場合、ポイントが貯まっていて失効すると困る場合には事前に支払い方法を変えたり、ポイントを使い切るなどの対応が必要です。

オートローンへの影響

一般的に過払い金請求と自動車ローン(オートローン)は関連性がありませんが、オリコの場合にはキャッシングと自動車ローンの両方を利用している可能性があります。

オリコのオートローンを返済中の場合、過払い金請求で戻ってくるお金よりもオートローンの残高が多い場合には自動車を手放すことになるかもしれません。

オリコで自動車ローンとキャッシングの両方を利用している場合には個人で過払い金請求を行うことは難しく、弁護士や司法書士に相談することをお勧めいたします。

オリコの過払い金訴訟では分断・一連が争点になる

借金返済途中で一度完済してからまた借りている期間がある場合、オリコは過払い金の返還額を少なくするために取引の分断を争点として争ってくることがあります。

1つの取引とみなすか(一連取引)、別の取引とみなすか(分断取引)で過払い金の金額が変わるからです。しかし、クレジットカードのキャッシングの場合、オリコ側の主張する取引の分断ではなく、一連計算が認められることがほとんどです。

オリコの概要

株式会社オリエントコーポレーションは、昭和26年にオリエントファイナンスとして設立し、日本のオートローン(自動車購入ローン)においては業界トップを誇る信販会社として有名です。オリコはみずほ銀行と伊藤忠商事が大株主になっている大手信販会社であり、東証一部上場企業です。

過去には過払い金請求による経営悪化から2007年に東証一部から二部に指定替えしましたが、みずほ銀行の支援で経営状況は改善し、2011年には東証一部に復帰しました。

信販業界大手4社(ジャックス、オリコ、セディナ、アプラス)にも数えられており、経営は安定していることから、今後も急な倒産というリスクは少ないでしょう。

商号株式会社オリエントコーポレーション
URLhttps://www.orico.co.jp/
本社所在地〒102-8503 東京都千代田区麹町5丁目2番地1
代表取締役社長飯盛 徹夫
創業1954年(昭和29年)
資本金1,500億円
貸金業者登録番号登録番号 関東財務局長(13)第00139号
最終更新日:2020年12月21日
代表司法書士杉山一穂近影
  • 司法書士法人杉山事務所
  • 代表司法書士 杉山一穂
  • 大阪司法書士会 第3897号
  • [プロフィール]

大学卒業後就職するも社会貢献できる仕事に就きたいと考え、法律職を志し、司法書士試験合格。合格後、大阪市内の事務所で経験を積み、難波にて開業。

杉山事務所では全国から月3,000件を超える過払い・借金問題に関する相談をいただいております。債務整理や過払い金請求の実績豊富な司法書士が多数在籍し、月5億円以上の過払い金を取り戻しています。

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